穴吹邸

第31番札所 竹林寺近く 穴吹邸

歴史ある日本庭園と洗練された空間
地域と旅人を深く繋ぎ、瀬戸内の文化を“継承”する邸宅

施設に宿る物語

祖父が遺した信頼のシンボルから、世界に開かれた旅の拠点へ

香川県高松市の中心部。街の喧騒から少し離れた静かなエリアに、重厚な門構えと美しい日本庭園を有する「穴吹邸」はあります。この建物は1970年、戦後の焼け野原となった高松の復興を住宅供給という形で牽引した、穴吹工務店の創業者・穴吹夏次氏の邸宅として建てられました。

屋上にそびえる、伝統的な日本の天守閣を思わせる象徴的な意匠
屋上にそびえる、伝統的な日本の天守閣を思わせる象徴的な意匠

当時は、取引先やお客様に安心感を与える「信頼のシンボル」として機能し、時には見事な錦鯉が泳ぐ庭にお客様を招き入れる迎賓館のような役割も果たしていました。そして同時に、現邸主である穴吹英太郎氏の家族の歴史と温かな思い出が刻まれた大切な「自宅」でもありました。

時代の移り変わりとともに空き家となり、一時は更地にするという話も出たこの邸宅。しかし、英太郎氏は「この思い出の家を、高松を訪れる方の旅の拠点として残したい」と決意します。こうして穴吹邸は、家族のための空間から、世界中の旅人へ瀬戸内 の深い文化と歴史の文脈を伝える、1日1組限定の特別なラグジュアリーホテルへと生まれ変わりました。

屋上にそびえる、伝統的な日本の天守閣を思わせる象徴的な意匠

単なる豪華な宿泊施設ではなく、香川という土地が持つ「アート」や「自然」、そして四国ならではの「人との温かな交わり」を五感で体感できる場所。それが、穴吹邸という空間に宿る物語です。

私たちが目指すのは、単にきれいな部屋やおいしい食事を提供するだけの場所ではありません。私 自身がお客様の旅の登場人物となり、地域のコミュニティへ深く関わるための『鍵』となること。それが、真の豊かさをご提供することだと信 じています。

—― 邸主 穴吹 栄太郎さん

邸主の想いと哲学

私は若い頃、上海でホテルマンとして働いたり、フィリピンで語学を学んだりしながら、未知の外国の方々とコミュニケーションを取る喜びに魅了されました。帰国後、宿泊業に携わるようになったのですが、いわゆる通常のホテルや民泊のフロント業務で、チェックインの時にしかお客様と関わることができず、旅の「登場人物」にはなれないことに物足りなさを感じていました。私はもっとお客様の旅に深く介在し、親密なコミュニケーションを取りたかったのです。

そこで、穴吹邸をリノベーションするにあたり、私自身がオーナー兼サービススタッフとして、チェックインから チェックアウトまでお客様の滞在に寄り添う スタイルを選びました。富裕層のお客様であっても、ゴージャスな体験を一通り味わった後に行き着くのは、結局「人との触れ合い」や「偶然の出会い」による喜びです。四国には、お遍路の「お接待」に代表されるような、人と人との距離が近い温かなカルチャーがあります。東京や京都の洗練された滞在とは真逆に振り切った、この四国らしい「互いの想いが混じりような合う滞在」こそが、私たちが提供できる最大の価値だと考えています。

また、海外からのお客様には『継承』というテーマで香川の文化の深層をご案内しています。400年の時を刻む栗林公園から、現代アートの聖地・直島へ。そこには単なる点としての観光ではなく、脈々と受け継がれてきた文化の奔流があります。

私はお客様に戦後の香川でデザインの礎がどう築かれ、過疎に悩む島々がアートの力でいかに奇跡的な復興を遂げたのかという、土地の『記憶と再生』の物語をお話しします。その文脈を知ることで、直島で目にするアートは、より一層の輝きを放って彼らの心に届くのだと信じています。

穴吹邸での滞在を通して、お客様には『時を休む』という感覚を深く味わっていただきたい。目まぐるしく名所を巡るのではなく、のんびりと心身を緩め、旅の体験を自分の中に静かに消化する。そして、ご家族やパートナーと心からの言葉を交わす。そんな豊かさを大切にしています。

私は、これまで旅人が触れることのできなかった地元のシェフや庭師、盆栽家といった職人たちの世界へ繋がる『扉の鍵』でありたい。伝統が息づくコミュニティの内側へと入り込み、まるでこの土地の一員になったかのような体験をしていただく。この『開かれた日常』のなかにこそ、私たちが世界に誇りたい、日本の本当の魅力があると考えています。

香川の文化と歴史を体感する、“一点もの”の空間と体験

時代を巡る、コンセプトの異なる客室

お目覚めは日本庭園とともに(1F Heritage Master Suite )
お目覚めは日本庭園とともに(1F Heritage Master Suite )

穴吹邸の客室は、ただ眠るための場所ではなく、それぞれが香川の歴史と文化を表現する『一点もの』の空間です。

建築当時の職人技をそのまま残し、邸宅の記憶を色濃く受け継ぐ部屋。戦後香川のモダニズムやイサム・ノグチ、ジョージ・ナカシマといった巨匠たちの息吹を感じさせる部屋。そして、現代を生きる作家たちの新しい感性に触れられる部屋。

ここで土地の記憶に触れてから、翌朝、直島や瀬戸内の島々へ。その時、ゲストの目に映るアートは、単なる作品を超えた深い文脈を持って語りかけてくるのではないでしょうか。

樹齢100年の黒松と、北欧式サウナが融合する庭園

門をくぐると、穴吹家の歴史を見守り続けてきた樹齢百年の黒松がお客様をお迎えします。かつて特別名勝・栗林公園の庭園を支えた庭師。その卓越した技が今もこの庭に宿り、夜のライトアップとともに、静謐で美しい陰影を描き出します。

一方で、庭の気配に溶け込むように佇むのは、本格的なフィンランド式の薪サウナと露天風呂です。日本の伝統的な様式美と、北欧の「ヒュッゲ(居心地の良い空間)」の精神。時を重ねた庭の中で、薪の爆ぜる音を聞きながら過ごすひとときは、心身を本来のリズムへと整えてくれます。

プライベートが確保された露天風呂
プライベートが確保された露天風呂

地域の魅力に深く入り込む、特別なガストロノミー

お食事に決まったメニューはございません。私たちが信頼を寄せる地元のシェフを邸宅に招き、その日、その時のためだけに仕立てた料理をご用意いたします。瀬戸内が育む旬の恵みを、移ろいゆく庭園の景色とともに、心ゆくまでご堪能ください。

お客様のために、ここでしか出会うことができない、たったひとつの料理の数々
お客様のために、ここでしか出会うことができない、たったひとつの料理の数々

また、ときには邸宅の外へ。私が日頃から通い、大切にしている地元の名店へ皆様をご案内することもございます。一般には門戸を開いていない店であっても、私との繋がりを介することで、まるで常連客のように温かく迎え入れられる。ローカルの熱気に触れ、土地の人々と響き合う食卓は、旅の記憶に深く刻まれる特別なひとときとなるはずです。

邸主 穴吹栄太郎氏とともに、親交のある特別な地元 名店へ
邸主 穴吹栄太郎氏とともに、親交のある特別な地元 名店へ

宿のご紹介

日本文化の深層へ、土地の精神と繋がる。一棟貸しヘリテージ・ヴィラ「穴吹邸」

高松の中心部にありながら、一歩足を踏み入れると街の喧騒から切り離された静謐が広がります。一族の私邸を「サヌキ・モダン」の空間へリノベーションした、一日一組限定のヴィラです。

私たちが掲げるのは、土地の精神に触れ、自身の感性を研ぎ澄ます「時休(JIKYU)」という滞在の形。伝統建築の風格と名匠たちの技に包まれ、日本の文化を「情報の断片」ではなく「生きた物語」として深く体験する。大切な方と共に、日本との真の繋がりを結び直すための、特別な拠点となるはずです。

阿波の土柱は高さ13m、南北90m、東西50mもの巨大な土の群立で、1934年5月1日に国の天然記念物に指定されました。

宿泊について

穴吹邸

公式ホームページはこちら

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料金

1泊2食付き
¥682,000 〜

お食事

お食事(邸宅内でのプライベートダイニング)

和食、イタリアン(和×イタリアンフュージョン)、フレンチ。信頼関係でつながる料理人たちが、この邸宅であなただけのために腕を振るいます。

  • ※またはオーナーと訪れる、オフサイトダイニング:オーナーのネットワークを通じて、簡単には辿り着けない場所へとご案内します。

・夕食:18:00〜20:00(ご希望の時間にスタート)
・朝食:7:00〜9:00(ご希望の時間にスタート)

チェックイン・アウト

チェックイン
15:00〜
チェックアウト
〜12:00
  • ※到着が遅れる場合は必ずご連絡ください。
  • ※チェックイン前に荷物を預けたい場合は予約時にご確認ください。

アクセス

〒760-0036 香川県高松市城東町1-7-15(Google Maps

  • ・JR高松駅より徒歩15分
  • ※高松空港、高松駅にて、お出迎えを含む送迎が必要な方は手配いたします(有料)。

客室の特徴

リビングダイニング (1F)

リビングダイニング (1F)

三つのスイートとともに滞在の中心となる空間。庭を望む大きな窓から朝の光と夜の灯りがゆるやかに移ろい、食事や語らい、夜の余韻まで自然に生まれます。プライベートヴィラならではの静かで満ち足りた時間をお過ごしください。

Heritage Master Suite (1F)

Heritage Master Suite (1F)

邸宅の記憶を最も色濃く残す一室。庭と地続きのような感覚の中で、この家が重ねてきた歳月に包まれます。設えはあえて手を加えすぎず、空間そのものの重みを大切に。“歴史に身を置く”ような滞在のためのスイートです。

Modernist Master Suite (2F)

Modernist Master Suite (2F)

やわらかな光に満たされる二階の一室。和紙を透過する光とイサム・ノグチの「あかり」が呼応し、空間に穏やかなリズムをもたらします。“光に包まれる”ような体験の中で思考が静まり、感覚がひらいていく時間をお過ごしいただけます。(50m2/バス・トイレ付/キングベッド)

Artisan Master Suite (2F)

Artisan Master Suite (2F)

素材と手仕事の質感に触れる一室。香川の工芸をはじめ現代の職人の感性が息づく空間で、触れるほどに素材の力と技術が伝わります。“いまの日本に触れる”ような、静かで奥行きのある時間をお過ごしください。(42m2/バス・トイレ付/キングベッド)

※上記ベッド仕様は、ご要望に応じてキングベッドからツインベッド(幅103cm×長さ202cm×2台)へ変更いただけます。

体験を深める

周辺の見どころ

栗林公園

約300年前、高松藩主松平家の別邸として作られた回遊式の大名庭園。六つの池と築山が広がり、四季折々の風景が楽しめる。

自動車 約12分

イサム・ノグチ庭園美術館

彫刻家イサム・ノグチのアトリエと庭園を保存した美術館。石の彫刻と自然が調和する空間で、創作の精神を体感できる。

自動車 約20分

TAKUMIKUMO VILLAGE

香川の伝統工芸と建築文化を体験できる施設。職人の技や素材の魅力に触れ、日本の手仕事の美を感じられる場。

自動車 約20分

フォトギャラリー

庭園からリビング・ダイニングを望む
庭園からリビング・ダイニングを望む
地元の厳選された食材でご提供する朝食
地元の厳選された食材でご提供する朝食
時を忘れてくつろぐことができるお風呂
時を忘れてくつろぐことができるお風呂
1F リビング・ダイニング全景
1F リビング・ダイニング全景
2F Artisan Master Suite 全景
2F Artisan Master Suite 全景
アートに囲まれた静寂の空間をお愉しみください。
アートに囲まれた静寂の空間をお愉しみください。

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