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直島・地中美術館で、光とともにモネの「睡蓮」に出会う

直島・地中美術館で、光とともにモネの「睡蓮」に出会う

概要

地中美術館(ちちゅうびじゅつかん)は、瀬戸内海に浮かぶ直島(香川県香川郡直島町3449-1)にある美術館で、「自然と人間との関係を考える場所」として2004年7月18日に開館しました。設計は建築家・安藤忠雄で、瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されているのが最大の特徴です。館内にはクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの3作家の作品が恒久設置され、地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日の時間帯や季節によって作品と空間の表情が刻々と変わります。運営は公益財団法人福武財団で、ベネッセアートサイト直島を構成する施設のひとつです。

魅力

四国八十八ヶ所を巡り終えた後、自分への「ご褒美」としてもう一つの旅に出るなら、瀬戸内のアートの島・直島がふさわしいでしょう。

  • 自然光だけで観るモネの「睡蓮」5点

    クロード・モネ室には、最晩年の「睡蓮」シリーズ5点が展示され、人工照明を使わず自然光のみで鑑賞します。部屋のサイズ・デザイン・素材はモネの絵画と空間を一体にするために選ばれ、床にはイタリア産ビアンコ・カラーラの大理石が用いられています。モネが大装飾画で目指した「自然光のなかで観る」という構想を、安藤建築が空間ごと実現した部屋です。なお、この美術館の構想は、福武總一郎が約2×6メートルのモネ《睡蓮の池》を購入したことをきっかけに始まりました。

  • 光そのものを体験する空間

    ウォルター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノー・タイム」(2004年)は、直径2.2mの球体と、金箔を施した27体の木彫を配した荘厳な空間で、天井からの自然光のみで鑑賞します。ジェームズ・タレルの部屋では「アフラム、ペール・ブルー」「オープン・フィールド」「オープン・スカイ」の3作品を年代を追って体験でき、なかでも「オープン・スカイ」は天井の開口部から切り取られた空を静かに見つめる作品です。

  • 遍路文化との接点

    四国遍路は、弘法大師と共に歩む「同行二人」、巡礼者を地元の人が無償でもてなす「お接待」など、心を尽くす文化に支えられた回遊型の巡礼です。第88番大窪寺(香川県さぬき市)で結願(けちがん)し、その足で瀬戸内のアートの島へ渡る——歩き続けた旅の締めくくりに、静寂のなかで光と向き合う時間は、もうひとつの「巡礼」のように感じられるはずです。

インフォメーション

※料金やサービス内容、予約方法は原稿執筆時点のものです。変更される場合がありますことを予めご了承ください。

所在地:
〒761-3110 香川県香川郡直島町3449-1
最寄り札所:
直島は瀬戸内海の島で四国遍路ルート上になく、厳密な最寄り札所はありません。位置づけとしては、四国八十八ヶ所の結願所・第88番大窪寺(香川県さぬき市/「涅槃の道場」香川の締めくくり)で結願した後の“ご褒美”として。直島行きフェリーが出る高松港の周辺には、第80番国分寺・第84番屋島寺・第85番八栗寺(いずれも高松市)、第86番志度寺(さぬき市)など香川の札所が点在します。
所要時間:
館内鑑賞の公式目安は1時間〜1時間30分。建築や庭までゆっくり味わうなら2〜3時間みておくと安心。
料金:
平日=オンライン2,500円/窓口2,800円、土日祝=オンライン2,700円/窓口3,000円。15歳以下無料(要予約)。2026年6月時点。
言語:
英語・簡体字・繁体字の公式サイトあり。英語のオンラインチケットサイトも用意(決済はクレジットカードのみ)。
予約:
15分ごとの日時指定による完全予約制。予約はオンラインのみで、オンラインチケット完売時は当日窓口販売もなし。
アクセス:
高松港から直島・宮浦港へフェリーで約50分(直島→高松は約60分)。宮浦港から町営バスで「つつじ荘」へ向かい、無料シャトルバスに乗り換えて約10分。
ウェブサイト:
ベネッセアートサイト直島 公式