第59番 金光山 最勝院 国分寺
今治市にある歴史深い札所。山門を持たず、凛とした石柱門が参拝者を迎えます。四度の火災を乗り越えて再建され、現在の本堂は1789年の建築。境内でひときわ親しまれているのが「握手修行大師」で、弘法大師像の手を握ると願いが叶うと伝えられます。国分寺は国家と仏教の結びつきを象徴する寺で、幾多の試練を超えてきた重みが感じられる一寺です。
旅をするのが好きで、時間があれば各地を歩いている。なかでも四国遍路に詳しく、札所や道中の話を楽しそうに語る。人と話すのが好きで、出会いを大切にしている。
ヨハネスTIPS
今治札所群の締めくくりとなる札所で、地方国分寺としての由緒を持つ寺院です。現在の境内は比較的簡素で、訪れる人によってはやや物足りなく感じられることもあるかもしれませんが、遍路に親しまれている見どころとして、弘法大師像と手を取り合い、一つだけ真摯な願い事ができるスポットがあります。往時には高さ約60メートルにも及ぶ七重塔がそびえていたと伝えられますが、現在は失われ、その面影を想像しながら往時の壮麗さに思いを馳せることになります。広々とした境内にはどこか静かな余白が残り、次の行程へ向かう前の心を整える場所とも言えるでしょう。