第57番 府頭山 無量寿院 栄福寺
今治市の里山に佇む静かな札所。かつて海難が相次いだ地で、弘法大師が災いを鎮める祈りを捧げた霊場と伝わります。山門を持たない珍しい寺で、本堂には荷車で遍路をした少年が奇跡的に癒えたという「箱車」の伝説が残ります。足腰の健康祈願の寺として信仰され、里山の穏やかな風景の中で、祈りの力を静かに感じられる場所です。
旅をするのが好きで、時間があれば各地を歩いている。なかでも四国遍路に詳しく、札所や道中の話を楽しそうに語る。人と話すのが好きで、出会いを大切にしている。
ヨハネスTIPS
小規模ながら手入れが行き届き、境内に心地よい“芯の通った”空気感が漂う近代的な札所です。端正な弘法大師像や印象的な屋根の意匠、丁寧に整えられた堂内装飾など、見どころも随所にあります。願掛けの作法として仏足石(仏さまの足跡)を踏み拝む仕掛けもあり、参拝体験にちょっとしたアクセントを添えてくれます。神仏習合の名残を感じさせる構成も特徴で、住職の体験記『ぼくは坊さん。』として知られる回想録(後に映画化)と縁のある寺としても知られています。