Experience
愛媛
砥部焼の里で、250年つづく手仕事を「自分の器」にする
概要
松山市の南に隣接する砥部町は、約250年の歴史を持つ磁器・砥部焼の産地です。江戸時代にこの地の特産だった砥石のくず石を原料に、1777年、陶工・杉野丈助が白磁の焼成に成功したのが始まりとされます。今も約100の窯元が集まる町の中心に建つ「砥部焼伝統産業会館」では、歴史資料や名品の展示で砥部焼の全体像を学ぶことができます。あわせて、町立の「砥部町陶芸創作館」では予約不要の絵付け体験ができ、器の散策路「陶板の道」を歩けば、産地の空気を一日で味わえます。
魅力
ぽってりと厚手の白磁に、呉須と呼ばれる藍色の絵の具で筆を走らせる——砥部焼の伝統そのままのスタイルを、自分の手で体験できるのがこの町の醍醐味です。
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予約不要でふらりと絵付け
陶芸創作館では、皿や茶碗など好きな器を選び、30分〜2時間ほどで自由に絵付けができます。作品は2〜3週間ほどで焼き上がり、郵送(送料別)での受け取りも可能です。電動ろくろや手びねりの本格体験も、電話予約で挑戦できます。
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「用の美」を体現する日常の器
砥部焼は国指定の伝統的工芸品。1893年のシカゴ世界博覧会で淡黄磁が一等賞を受けた輸出の歴史を持ち、戦後には民藝運動の柳宗悦や浜田庄司らが砥部を訪れて窯元を指導しました。飾る器ではなく、毎日使う器としての美しさが息づいています。
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陶板約580枚が導く散策路「陶板の道」
伝統産業会館の周辺には、地元の窯元が絵付けした陶板が埋め込まれた約500mの散策路が延び、陶祖・杉野丈助の顕彰碑が立つ陶祖ヶ丘へと続きます。道すがら窯元や販売所に立ち寄れば、お気に入りの一枚に出会えるかもしれません。
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札所巡りの道すがらに
砥部町は、四国霊場第46番・浄瑠璃寺のある松山平野の南部に位置します。札所巡りの合間に立ち寄り、旅の記憶を藍色の器に描き残す——お遍路とものづくりを一度に味わえる立地です。
インフォメーション
※料金やサービス内容、予約方法は原稿執筆時点のものです。変更される場合がありますことを予めご了承ください。
- 最寄り札所:
- 四国八十八ヶ所第46番浄瑠璃寺(松山市浄瑠璃町)
- 所要時間:
- 会館見学:約30分〜+絵付け体験30分〜2時間程度/会館9:00〜17:00(月曜休館)・創作館9:00〜17:00(入館16:00まで・木曜休館)
- 料金:
- 会館入館:大人300 円・高大生/65歳以上200円・小中学生100円/絵付け400円〜(器の種類による)/ろくろ・手びねり各 2,000円 ※2026年9月時点・砥部町公式サイト
- Language:
- 砥部町公式サイトは英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語等の多言語表示に対応(施設での英語対応は要確認)
- 予約:
- 絵付けは予約不要(10人以上の団体は要予約)/ろくろ・手びねりは要電話予約(10時・13時・15時)